雪うさぎの遊び場

しっちゃかめっちゃかな雑記ブログ

おじいさんが目の前で財布を落とした話

つい先日の話です。

仕事帰りに近所のスーパーに買い物に行きました。

 

買い物が済んでエスカレーターで上のフロアに上がると、2メートルくらい先にスーツ姿のおじいさんが歩いているのが見えました。

きっとおじいさんもスーパーに寄った帰りなのでしょう。

推定年齢70歳前後です。夕方にスーツを着ていたので仕事帰りなのでしょうが自営業(代表取締役とか?)だとそのくらいの歳で働いている人もいらっしゃいますよね。働いている方は実年齢より若々しく見えますが、今回のこの方の呼び方は”おじいさん”で通します。

 

おじいさんは歩きながら何か右のポケットの中ごそごそと探っているようでしたが、そうしているうちにポケットからお財布がポロリと飛び出してきました。

床に落ちたお財布と散らばるポイントカードたち

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私はびっくりしてお財布を凝視。

 

後ろからその瞬間を見ていた私には落ちる瞬間がバッチリと見えたし、落ちた時の音も聞こえたので、おじいさんもすぐにお財布を落としたことに気が付くと思ったのですが私の予想に反しておじいさんはそのまま歩き去っていきます。

 

どどど、どうしよう!!!

一瞬そんな感じの心境に。

おじいさんは財布を落としたことに気づいていないと分かった瞬間にダッシュでお財布とポイントカードを拾い集め、おじいさんの後を追いました。

 

財布という物は自分が落とすのも、他人が落とすところを見るのも同じように心臓に悪いものだということを今回知りました。

お財布、落とされましたよ

すぐにおじいさんに追いついたので「すみません」と声をかけるとおじいさんはすぐに立ち止まり、そしてきょとんとした顔でこちらを見てきました。

 

「お財布、落とされましたよ」

 

拾ったお財布とポイントカード類をおじいさんの目の前に差し出すと一瞬の間を置いた後、とても人の良さそうな顔でにっこりと笑い

 

「ありがとう」

 

と私にお礼を言ってくれました。

 

人生の大先輩の貫録を感じた出来事でした

おじいさんは財布を落としたというのに一切慌てる様子もなく、しっかりと私の顔を見てお礼を言ってくれました。

 

拾った財布はお札だったら三つ折りにしないと入らないくらい小さめのものだったので、恐らくちょっとした買い物などの時に使っているサブのお財布だったのだと思います。

 

それにしてもあの落ち着きようと、なによりすぐに出てくる言葉が「ありがとう」だったことに私は感動しました。

 

と、いうのも私は「すみません」が口癖の古典的な日本人でして、特に仕事の場面では本来ならば「ありがとうございます」と言ってもいいところでもつい「すいません」、または「すいません、ありがとうございます」のように第一声目に「すいません」が来てしまうことが多く、そしてなかなか改善できない人間だからです。

 

なので、もし今回のことが自分の身に起きた場合、咄嗟に「あっ!すいません!!」と言ってしまうだろうなということが容易に想像できます。

 

しかしおじいさんは違いました。

おじいさんは私とは違い、人から何かしてもらった時には「ありがとう」と言うことが当然になっているのでしょう。

 

それに財布を落としたくらいでは全く動じない姿に、長い人生の中で幾多の修羅場を潜り抜けてきたのだろう貫録を勝手に感じたのです。

 

やっぱり”ありがとう”は嬉しいものです。

なんか久しぶりにほっこりする”ありがとう”だったなあ、と思った出来事でした。

 

会社に行けばそこらじゅうで「ありがとう」が飛び交っていたりしますが、やっぱりちょっと事務的な感じになってしまうので今回のおじいさんの「ありがとう」にはそれらとは違った嬉しさがありました。

 

そして人に何か助けてもらった時には「すみません」ではなくやっぱり「ありがとう」って言った方がいいなと改めて感じました。

 

正しい言葉の遣い方としてもそういった場面では「ありがとう」が適切だと思うのですが、なんでもかんでも「すみません、すみません」と言い過ぎるのが日本人の不思議なところですね。

 

そして知らずの内にそれが自然なことになってしまっていた私は今回の出来事に、こんな突然の状況でも第一声目に「ありがとう」が出る人がいるんだあ~、とよく考えればごく普通のことに感動する始末

 

ひょんなことから私はすっかり「すみませんが」口癖のうだつの上がらない普通のOLになってしまっていたことに気づかされたのです。

 

思えばエレベーターでドアを開けてあげていると「ありがとうございます」と言って降りる方と「すいません」と言って降りる方の割合は半々な気がします。

 

それだけ「すみません」が蔓延している社会である訳ですが、やっぱり人って”すみません”より”ありがとう”って言われた方が嬉しいものです。

 

もし、私のように”すみません”が口癖になってしまっている人は、明日からありがとうといえる場面では意識して「ありがとう」を言うようにしてみませんか?

 

 

 心のこもった「ありがとう」ってちょっぴり感動、な今回のお話でした~